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百日咳とは

画像出典:フリー素材集 いらすとや
百日咳菌という細菌が感染して起こる病気で
その名の通り咳が特徴的です。
気管支がけいれんするような咳です
生後6ヶ月未満では重症化しやすいので、
最悪は死に至る危険性が高いといわれるほど、
乳幼児には要注意の感染症なんだよ
百日咳は学校感染症に指定されていて
出席停止期間は
特有な咳が消失するまでとなっているよ
どのような咳が百日咳なのか?
- 短い間隔で発作的にコンコンと長く連続する咳
- 急に息を吸い込んで、「ヒュー」と笛の音のような音が聞こえます
②の息を吸い込みながら、
ヒューという呼吸音が百日咳の咳の一番の特徴だよ
百日咳の原因
冒頭でも書きましたが
「百日咳菌」という細菌による
急性呼吸器感染症の事をいいます

画像出典:百日咳 – Wikipedia
この百日咳菌が、
ノドや鼻、気管、気管支の粘膜を侵し、
気道の繊毛の活動をマヒさせる毒素により
気道に炎症を起こします。
百日咳の流行時期・感染経路

画像出典:フリー素材集 いらすとや
百日咳は一年を通して見られるようですが、
春から夏にかけて比較的多く発症します
感染経路① 「飛沫感染」

画像出典:フリー素材集 いらすとや
感染してる人の咳やくしゃみで菌が飛散し、
それを吸い込むことで感染する
感染経路② 「接触感染」


画像出典:フリー素材集 いらすとや
感染している人との直接的な接触や、
周囲の物を介しての
間接的な接触で病原菌が体内に入る
百日咳の症状
百日咳の臨床経過は、
カタル期、痙咳期、回復期の
3期に分けられます
- 潜伏期間:7日~10日
百日咳にかかってから、
症状が出るまでの期間を潜伏期間と言って、
まだ何も症状が見られません
カタル期:1~2週間

画像出典:フリー素材集 いらすとや
普通のかぜ症状
微熱、鼻水、咳から始まる
咳が徐々に強くなる
短い間隔で乾いた咳が続く
痙咳期:2~3週間

画像出典:フリー素材集 いらすとや
- 発作性けいれん性の咳で回数も増えて激しくなる
- 発熱はないようです(微熱程度は出る場合もある)
- スタッカートと呼ばれる顔を真っ赤にして短い咳が連続的に起こる
- 息を吸う時に笛のような音を立て大きく息を吸う発作
- 嘔吐を伴う場合がある
- 重い咳の発作が起こる
回復期:2~3週間
それぞれの症状が徐々に軽くなっていきます。
百日咳は、その名の通り
咳が100日以上続くことも多く見られ、
発症から回復までには
2~3ヵ月かかることもあるようです。
合併症の危険は?
百日咳になると、
以下のような合併症を起こすとがあります。
- 肺炎
- 脳症
- 痙攣発作

画像出典:フリー素材集 いらすとや
特に生後6ヶ月未満の子供には
合併症が多いようなので、
けいれんやチアノーゼ(唇や爪が紫色)
などの症状が見られたら
合併症として
肺炎や脳症を引き起こす可能性があるので
至急受診しましょう。
治療方法は?

画像出典:フリー素材集 いらすとや
マクロライド系抗生物質という
百日咳に有効な抗菌薬と咳止めを処方します。
5日後には排菌されなくなりますが、
2週間は投与必要とされています。
現在では百日咳の咳そのものを
効果的に押さえこめる薬はないようです。
市販薬を自己判断で使わず、
必ず医師の指示の元で処方された薬を服用しましょう
自宅での看病
- 夏はエアコンで温度下げすぎない(低温で咳を誘発しない)
- 十分な水分摂取
- 食事は消化が良く、刺激が少ないものを食べさせる
- タバコ・花火の煙は もちろんNGで、ホコリ等を避ける
咳き込んで食べたものを吐くことがありますので
1回で口に運ぶ量を少なく、回数を多くして、消化のよい食べ物をあげましょう。
咳が軽くなって、機嫌や食欲が普通になれば、入浴も可能なようです。
ワクチン接種は?

画像出典:フリー素材集 いらすとや
小児期に三種混合ワクチン(DTaPワクチン)による予防接種がありますので
各自治体や掛かりつけの小児科などに相談してみましょう。